<青学vs氷帝!? 3on3!!>




4月のある日、青学テニス部レギュラ−である越前リョーマ・不二周助・菊丸英二が密かに話し合っていた。




「なぁ。おチビ、不二。
 今日ね、氷帝に偵察しに行くんだけど、一緒に行かない?」




またいつもの風に突然に提案している菊丸英二に他の2人があっけにとられている。




「おもしろそうだね。でも、急にどうしたんだい?」




「そうっすよ、英二先輩。どうしたんすか?」




やはり、2人の反応は予想どうり☆と思った英二。




「うんにゃ〜。実は昨日、氷帝の芥川に会ってさ、勝負を持ちかけられたんだ!!」




「勝負・・・・すか・・・。」




「くすっ、楽しそうだね。
 で、英二。勝負って具体的になにをするんだい?」




何かと食いついている2人を見て、ちょっと安心した英二。
この2人には言ってもいいという解釈をした。




「異種格闘戦!!
 氷帝レギュラー3人vs俺たち青学レギュラー3人で“テニス”“バドミントン”“卓球”をそれぞれ1人ずつ勝負するんだ!!」




「内容は分かったけど、一体氷帝レギュラーは誰が出るんだい?
 芥川くんは出るとして・・・他の人が気になるよ。」




「う〜ん。
 何か、跡部と忍足が出るって言ってたにゃ〜!!」








「「跡部に忍足〜!?あり得ない組み合わせだよ(じゃん)。」」




不二周助・越前リョーマは声を揃えて驚く。(無理もないと思うけど・・・。)




「3種目の振り分けは今日発表って事なんだけど・・・何か凄くにゃい!?」




「確かに凄いね・・・。
 それなら、僕たちも出る種目を決めなくちゃね。」




「そうっすよ!!英二先輩!!
 出るからには、勝ちにいくっすよ!!」




「でも、問題は誰が何の種目を出るのかってことだにゃ〜!!
 もちろん、みんな“テニス”に出たいだろ?」




「確かに、僕も“テニス”に出たいな。」




「もち俺も“テニス”に出たいっす!!
 というより“テニス”意外考えられないっす!!」








「「「う〜ん。どうしよう・・・。」」」








やっぱり(と言っていいのか?)“テニス”に出たい事で口論になってしまった。
得意分野に出たいというのはしかたないのだが・・・。








「も〜っ!!時間もないし、こうなったら“クジ”で決着だにゃ〜!!
 今から“クジ”を作るから待っとけよ!!」








そう言った英二はさっと紙とペンを取り出して“クジ”を作っている。
紙には“テニス”“バドミントン”“卓球”という文字が確かに書いていた。
 (どうやら細工はしていないみたいだ)








「よーし!!できたよん!!
 不二、おチビ。恨みっこなしだよ!!さぁ、好きなのを引いて!!」




「くすっ。言われなくても分かってるよ・・・。
 でも、“テニス”は僕が頂くよ!!」




「あっ!不二先輩!!ずるいっす!!
 “テニス”は俺がもらうっす!!」








そう言って“クジ”を引いた2人。
そして、余った紙を英二が受け取った。




「不二、おチビ。一斉に“クジ”を引くよ!!
 いっせーのせっ!!」












--------バサッ!!--------












一斉に“クジ”を引いた3人。結果はとはといいますと・・・。








「やったー!!俺“テニス”!!」








「えーっ!?ずるいっすよ、英二先輩。
 俺、卓球なんて嫌っすよ・・・。」








「そうだね、僕に“バドミントン”なんて出来るかな?」




会話でお分かりだと思いますが、いちよう発表です。
テニス:菊丸英二・バドミントン:不二周助・卓球:越前リョーマという組み合わせになりました!!
 (皆さんの予想どうりでしたか?)




「もう、不二。おチビ。クジだから仕方にゃいにゃ〜!!
 とりあえず種目も決まった所だし、氷帝に乗り込むにゃ〜!!」








「「は・・・・−い。」」








やはり浮かれない顔の2人。
その2人を無視する形で英二は氷帝学園へ向かった。
















そして、無事(?)に氷帝学園に到着した。
校門にはすでに芥川慈郎が待ち構えていた。




「おーい!!菊丸!!待ってたぞ!!」




いつもは眠たそうにしている慈郎が今日はテンション高く起きている。




「跡部と忍足が待ってるから、早く来いよ!!」




「はいはい。分かったにゃ〜。
 ほら、不二、おチビ行くよ!!」








「うん。分かったよ・・・英二・・。」








そして、ジャージに着替えて、氷帝のテニスコートに行った。
  (もちろん、レギュラージャージ!!)
氷帝のテニスコートは3面あって、今回は“異種格闘戦”にふさわしい形に整備されていた。
その3面の右からバドミントン・卓球・テニスと仕様が変わっている。




「おー。さすが氷帝!!
 やる規模が違うにゃん!!本格的☆」




感心している菊丸。












「なんや。青学テニス部の連中やん。何で来たんや?」




「まさか、偵察じゃねーか? あーん。
 だが、今日はそんな暇じゃねぇんだよ!!とっとと帰りな! あーん。」




「何言ってるんだにゃ〜!?」




「だから、俺様は貴様らに用はないって言ってるんだろうが! あーん。」




「用なら、いっぱいあるにゃ〜!!
 今日は、俺たちと“異種格闘戦”をするんだろ!?」




「“異種格闘戦”!?
 まさか、ジロー、てめぇが昨日言ってたやつらってこいつらかよ!!」




「昨日言ってた・・・もしかして、芥川くん。
 もしかすると、跡部たちに伝わってないのかい?」




「まさか、昨日・・・お前、こんな事言ってたなぁ。
 《おーい。跡部!!なんかこんな噂が流れてるんだ!!
  『跡部はテニス以外全くできない運動オンチ』って!!
  その人はバドミントン部で『バドミントンで勝負とかしたら、俺たち余裕で勝っちまうな!!』》」




「跡部も言われたんか・・・。俺は卓球やったけど、同じ事いわれたで。
 それも、『そいつらの顔分かるから明日にでも連れて来る!!』なんかいってたし。」
 



「おい、ジロー。どうなってんだ・・・あーん。」








「だって・・・まじで、遊びたかったんだ・・・。
 騙したのはごめん・・・。」




「まっ。いいんじゃない?ゆるしてあげてよ・・・。にゃっ!!」




「せっかくだから、“異種格闘戦”を楽しもうよ。
 ね、越前はどう思うかい?」




「そうっすね。せっかくだし、やりたいっす!!」




「不二〜、越前〜ありがとう。
 跡部・・・忍足・・・お願い・・・参加して・・・ほしいな・・・。」




「まぁ、今回だけは許してやるよ・・・全く、世話のかかる奴・・・。」




「そやな。青学に借りがあるし、参加したるわ。」




「本当!?うれC!!」




「くすっ。じゃあ、始めようか・・・。」




「負けにゃいにゃ〜!!」












そして、青学vs氷帝の異種格闘戦が始まった!!












-------第1試合:テニス 菊丸vs芥川-------




アクロバティックvs前衛の奇妙な戦いが始まった!!
なかなか決着がつかない・・・・。
(はっきり言って、飽きるほどラリーが続いている・・・・。)








-------第2試合:卓球 越前vs跡部-------




生意気ルーキーvs俺様のビッグなやつらの試合が始まった!!
なんと、青学ルーキー、越前リョーマが跡部に押されてる!!
どうなってるのだ!?青学!?
(多分、慣れない事をしている越前が、何でも出来るお坊ちゃま、跡部景吾に敵わないのだろう!!)
まさか、負けてしまうのか!?








-------第3試合:バドミントン 不二vs忍足-------




青学の天才vs氷帝の天才のハラハラドキドキの試合が始まった!!
やはり、天才同士、なかなか決まらない!!
しかし、元祖天才の意地もあって、不二周助がやや優勢である!!
















-------そして、3つの試合が終了した・・・。---------








第1試合-------両者引き分け!!
 なんということだ!!引き分け!?
 理由は、お互いの体力が切れてしまって、テニスが出来ない状態になっていた・・・・。
 (一体、どんな試合をしていたのだか・・・・?
  はっきり言って、理解できない試合だわ・・・。)












第2試合-------ウォンバイ・跡部!!
 やはり・・・と言っていいのか・・・氷帝の大ボスが勝利を飾った!!
 しかし、青学の傍若無尽ルーキー、越前リョーマは納得がいかないらしく、ずっとそっぽを向いていた・・・。
 (ちょっとかわいそうだと思うけど、まぁ、勝負なのだから仕方ないのだけど・・・。)












第3試合-------ウォンバイ・不二!!
 元祖天才と言われた不二周助!!
 それが、気に食わないのか、後半、怒涛の快進撃で相手を寄せ付けずに快勝した!!
 (ちょっと、よかった気がするのは、私だけ・・・でしょうか・・・?)








--------結果も分かった後・・・。--------




「うんにゃ〜!!試合終わっちゃったよ!!
 それも、1勝1敗1引き分け・・・・なんか、意味ない結果になったにゃ〜!!」




「くすっ。そうだね。
 確かに、結果だけで言ったら意味ないかもしれないね・・・。」




「俺、どうでもよくなったっす・・・。」




「あーん。何言ってんだ?
 俺様に負けたからって、泣き言言ってんじゃねーよ!!あーん。」




「そやな。結果だけで言っちゃぁ、意味ないかもしれんけど、俺は楽しかったで!!」




「くすっ。そうだね。
 僕も楽しかったよ。ありがとう、芥川くん。」




「そうだにゃ〜!!俺も楽しかったにゃ〜!!
 ありがとう!!芥川!!」




「ふーじー、菊丸ー、ありがとう!!俺うれC→よ!!
 また、“異種格闘戦”やろうな!!」




「俺は、ごめんだね・・・。」




「えっ!?おチビは嫌なの!?俺は、またやりたい!!
 不二は・・・どう思う?」




「僕は、またしたいね。」




「まぁ、俺様の美技に酔えるなら、何度でも勝負してやるよ・・・。
 全員かかってこいよな!!」




「まぁ、しゃーないな。
 その“俺様の美技”に酔ったろーやないか。」




「えっ!?まじでまたするの!?
 先輩たち、のりのりっすね!!」




「まぁーそういうのは、楽しまなくっちゃってね!!
 もち、おチビもまた参加するよな?」




「うっ・・・うぃーっす。」












こうして、波乱続きの“異種格闘戦”は幕を閉じた・・・・。








めでたし×2!!
(えっ!?まじで!?)






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